AWS EC2インスタンスを作成する(AMI:Amazon Linux / Amazon EBSの設定など)
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AWS EC2のインスタンスを作成します。無料利用枠内での利用想定でインスタンスの作成を行っていきます。
作業時間ですが、初期設定、前段設定を終えていれば、本手順通りに行うとおそらく2,3分程度で完了すると思います。
(操作は管理用IAMユーザー、リージョンは東京で行います。)
- アジェンダ
それでは早速始めていきます。まずはEC2サービスへ移動します。 左上「サービス」をクリックし一覧を出したら、「コンピューティング」の「EC2」をクリックします。
Amazon EC2 インスタンスの作成
EC2サービスページへ移動したら、「インスタンスの作成」ボタンをクリックします。
ステップ 1: Amazon マシンイメージ (AMI)
まずは、マシンイメージ (AMI)を決めます。無料利用枠で使うので、「無料利用枠の対象」というアイコンが付いているものを選びましょう。今回はスタンダードに
「Amazon Linux AMI / SSD Volume Type」
を選択します。
ステップ 2: インスタンスタイプの選択
続いて、インスタンスタイプを選択します。
無料利用枠の対象である「t2.micro」を選択し、「次の手順:インスタンスの詳細の設定」をクリックします。
ステップ 3: インスタンスの詳細の設定
続いて、インスタンスの詳細の設定を行います。
いくつか項目があるので、以下の通りに入力・選択を行います。
- インスタンス数
- 「1」を入力します。
- 購入のオプション
- チェックなし。
- ネットワーク
- 今回用に作成したVPCを選択
- まだVPCを作成していない場合は、「新しい VPC の作成」をクリックして作成してください。(作成手順はEC2インスタンスを起動する為の前段設定から確認できます。)
- サブネット
- 作成したパブリックサブネットを選択
- まだサブネットを作成していない場合は、「新しい サブネット の作成」をクリックして作成してください。(作成手順はEC2インスタンスを起動する為の前段設定から確認できます。)
- 自動割り当てパブリック IP
- 「サブネット設定を使用(有効)」を選択
- IAM ロール
- 作成したEC2用のIAMロールを選択
- まだEC2用のIAMロールを作成していない場合は、「新しい IAMロール の作成」をクリックして作成してください。(作成手順はAWS EC2インスタンス用のIAMロールを作成するから確認できます。)
- 設定は必須ではないので「なし」でも動きます
- シャットダウン動作
- 「停止」を選択
- 削除保護の有効化
- チェックする
- モニタリング
- チェックしない(チェック入れると無料利用枠から外れます)
- テナンシー
- 「共有」を選択(専用にすると無料利用枠から外れます)
- ユーザーデータ
- とくに触らず、そのままでOK
入力が終わったら、「次の手順:ストレージの追加」をクリックします。
ステップ 4: ストレージの追加
次に、ストレージについての設定を行います。
ここで入力するのは、「サイズ」と「ボリュームタイプ」になります。
基本的にはデフォルトの入力値のまま(サイズ8G/ボリュームタイプ汎用SSD(GP2))で次へ進んでしまって良いのですが、1点だけ、注意しなければいけない事があります。
それは、もしここで作成したインスタンスをずっと使っていこうと考えている場合、無料期間終了後は、ここのストレージは有料になるので必ず課金されるという事です。
ここで言っている「ストレージ」とは、つまり
Amazon EBS(Amazon Elastic Block Storage)
の事ですが、無料利用枠では30GBまで使えます。つまり、もしここで30GBとして無料期間が終了した場合は、その分がそのまま課金される。という事になります。
下記にAmazon EBSについてまとめておきましたので、参考にしてください。
Amazon EBS(Amazon Elastic Block Storage)
無料枠(2017-10時点)
- 30 GB の Amazon EBS: 汎用 (SSD) ストレージまたは磁気ストレージの任意の組み合わせ
- 200 万 I/O (磁気 EBS の場合)
- 1 GB のスナップショットストレージ
料金[Amazon EBS 汎用 SSD (gp2) ボリューム](2017-10時点)
- $0.12 : 1 か月にプロビジョニングされたストレージ 1 GB あたり
つまり、デフォルト8Gに設定して、無料期間終了後から
$0.12 × 8GB = $0.96/月
$1 = \110 とすると、106円(+為替変換手数料)
MAX30Gの場合
$0.12 × 30GB = $3.60/月
$1 = \110 とすると、396円(+為替変換手数料)
課金される事になります。
と言っても大した金額にはならないのですが、一応、これらを確認した上でサイズを決めてもらって、良ければ「次の手順:タグの追加」ボタンをクリックします。
ステップ 5: タグの追加
ここではタグの設定を行います。
分かりやすくこのEC2インスタンスに名前を付けておきましょう。程度なので、サクッと済ませます。
キー:バリューの関係で付けていきます。(つけなくてもいけます)
タグ付けが終わったら「次の手順:セキュリティグループの設定」ボタンをクリックします。
ステップ 6: セキュリティグループの設定
ここではセキュリティグループの設定を行います。
新規にセキュリティグループを作成する場合は「セキュリティグループ名」「説明」を入力した後、「ルールの追加」ボタンをクリックし、以下の3点を追加します。
- タイプ:SSH
- ソース:カスタム・もしくはマイIP
- ソース入力:任意の固定IP
- タイプ:HTTP
- カスタム
- ソース入力:0.0.0.0/0
- タイプ:HTTPS
- カスタム
- ソース入力:0.0.0.0/0
入力が終わったら「確認と作成」ボタンをクリックします。
ステップ 7: インスタンス作成の確認
インスタンス作成前に確認を行います。
表示されている詳細に目を通し、問題なければ「作成」ボタンをクリックします。
キーペアの作成
インスタンス作成を実行する前に、キーペアを作成するか決めます。
SSH接続を行う場合は必ずキーペアを作成し、ダウンロードしましょう。
「新しいキーペアの作成」を選択し、任意のキーペア名を入力したら、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
ダウンロードが完了すると、「インスタンスの作成」ボタンがアクティブになりますので、クリックします。
インスタンス作成完了
インスタンスの作成処理が完了したら、一覧を確認してみましょう。
正常にEC2インスタンスの起動が完了しました。
SSHで接続してみる
最後に、ダウンロードした秘密鍵を使ってSSH接続を行ってみましょう。
ログインに必要な情報をメモする
まずは、SSH接続に必要な情報を取得します。
インスタンス一覧画面から、立ち上げたインスタンスを選択し、下部に表示される情報を確認します。
この「パブリック DNS」の部分がホスト名になりますので、ここをメモします。
次に、ユーザ名ですが、AMIを「Amazon Linux」で作成した場合は
「ec2-user」
がユーザ名になります。
ターミナルからSSH接続を行う
必要な情報が揃ったので、実際にターミナルからEC2へ接続してみましょう。
ターミナルを立ち上げ、ホスト名・ユーザ名を入力し、秘密鍵をセットして接続してみてください。
接続例として、以下はPoderosaの画面です。
無事に接続できました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
そこそこのボリューム感はありながらも、実は初期設定と前段設定、そしてEC2用のIAM設定までを予め行っておくと、
インスタンスの立ち上げ作業はは2,3分で完了します。
EC2インスタンスは無事に起動しましたので、ここからWEBサーバを構築していってください。